<PR>











【ルームツアー | 新築一戸建て vol.7(前編/間取り)】自画自賛の3階建て▶神プランニング!ハードルの高い「敷地32坪の変形地」に5LDKを▶森の中にいるみたいな住宅▶注文建築・リノベーション

私の本業ど真ん中である住宅設計「新築一戸建てvol.7」のお話しです。

動画では、初めてご紹介する「3階建て」ですね。

今回の前編(間取り設計)と後編(インテリア)の、全2回に分けてお届けします。

お客様及び物件データは「大阪の住宅地で敷地面積が約32坪(建ぺい率70%、容積率200%)、しかも奥に広がる台形の変形地の一部は雁行した使えない部分があり、実際の有効面積は30坪程度。
間口が約5.6m、前面道路は3.6mといった土地で、裏手には緑豊かな公園が隣接しています。
LDK+SOHO約23帖、約5帖の子供部屋x2、約10帖の主寝室、約6帖の和室(床の間、押入れ付き)、3帖の書斎、納戸、吹き抜けで、延べ床面積が約45坪のお家です。
ご夫婦に当時小さなお子様が2人いらっしゃるお客様でした。」

出会いは7、8年前。

元々は、某ハウスメーカーでお家を建てる寸前だったご主人様。
偶然弊社のことを知り「一度話を聞いておかないと、胸騒ぎのような感覚で来ました」といったような発言をされたと記憶しています。
その後モデルハウスへご案内し、弊社にご依頼いただきました。
ご要望が、ガレージ1台、和室、ご主人様の書斎、子供部屋2室、主寝室、裏にある公園の緑を眺めたい。

敷地面積から考えて3階建てだなとイメージしました。
しかも2階建てに見える3階建て。
広くはない前面道路に立ち、正面から見ると2階建て、その奥に3階建ての家が繋がっているように設計しました。

アプローチ確保のために境界と並行して門柱を造作。
小さなスペースでもビンテージレンガ、オリーブの樹を含めた植栽に加えて、照明が生み出す光と影の創造による、立体感や奥行き、暖かさ美しさ、防犯効果。
これらは、私がお家の外部において提唱している「Make Nostalgieメイクノスタルジー」に繋がります。
数値だけでは見い出せない、心に響く美しい建物や美しい街並みなど、感性領域のデザインを心がけると輝き出す住宅。
私がデザインに携わったPanasonicの可愛い可愛い「ポーチライト」も素敵な光と影を灯してくれます。
そんな美しさの向こう側にあるもの。
それはノスタルジーをデザインするということ。
美しくて機能的なものには価値があり、永く愛されます。

日本の住宅の資産価値を、少しでも高める活動に残りの人生を捧げたいと思う今日このごろ。

1階には裏の公園の木々を借景に取り込んだ主寝室、トイレ、書斎、和室。
この和室には違い棚と押入れがあり、窓の外には坪庭のようなスペースを造りました。

ここは敷地の一部が雁行して有効活用しづらいスペースを利用しました。

2階に上がると、広めの気持ちいいホールからKDLへと繋がります。
そこからの景色が素晴らしい。
公園の緑が窓一面に広がるよう設計しました。

キッチンを家の中心に配置し、左右にリビングダイニングを振り分け、見上げると大きな吹き抜けが2階から3階まで空間を一つに。

吹き抜け上部にはFIX窓をとり、空も臨める心地よい開放感を得ました。
キッチン横にはサービスバルコニー、リビングにはSOHOを併設してピアノを設置。
今回SOHOに大きな窓を入れ、ここからピアノを搬入しました。

ピアノなどの大物をどこから搬入するか、設計段階でイメージしておくことが大切ですね。

同じ2階の前面道路側に洗面、風呂、トイレをプランニングしましたが、ファサードを意識してデザインしましたので、外からは水回りとは判別つかないようになっております。

3階は4.8帖と5.2帖の子供部屋(クローク付き)、吹き抜け上部と廊下を絡めて設計し、KDLを見下ろせるように造りました。

ここには、お布団を干せるベランダも設置しました。

皆さんに常々お伝えしていますが、
家は、会社ではなく人(設計士)が造るもの。

ワクワクするような出会いを大切にし、両目をしっかり開けて見極める。
任せられる人と出会ったら、片目を閉じて任せることが大事ですよ。

【新築住宅への想い、中古戸建て・マンションのリノベーションに関して】
私は新築戸建ての設計や建築を主としています。
理由は美しい街を創りたいたいから。
美しい街は資産価値と、それを守る住人の意識を生みます。
街や住人の意識や価値を一変させる思想で、メイクノスタルジーと命名しております。
日々楽しんで苦しんで命を削る思いで設計を繰り返し、
私の描いた設計図面があんなに大きくスケールアップしたお家に建ち上がる。
感動で心が震えます。

だからリフォームやリノベーションに興味があまりなかったんです。
ただ、知人や関係者からたっての要望があると見てみぬふりができず・・。
私が関わることで一人でも幸せな方が増えるのなら、という想いです。
マンションであれば、一旦(ほぼ)スケルトンにしてのフルリノベーションが、設計の醍醐味を感じて頂けます。
街や住人、意識や価値のトランスフォーム(一変させる)ですね。

戸建てリノベーションの場合はいろいろと限界があります。
手掛けない理由として。
触れない構造や、開けてみてビックリみたいなことが多く、いわゆる「暮らしが変わらない」リフォームしか出来ないことがほとんどなんですよね‥

抜けない構造材や、壁の中を開けてみて想定外の造りになっているなど、表面上は綺麗にできるが、暮らしを変えることが出来ない。
何より、元々の設計者の意図や意志が入ったお家(設計)にメスを入れるだけの修正作業は非常に苦しい。
という心境、手前勝手ではございますがご容赦いただけますと幸いです。

また、間取り制作や照明計画、外構工事のみやクロス選び、バックセット(カップボード)施工、玄関タイル等の部分的なリフォームもほぼ手掛けません。
部分的なリフォームでも、建築施工が絡む内容には、設計が必要となります。
図面を起こしますと、コンセント・スイッチ・照明計画等の電気配線図の制作も重要なポイントとなります。

照明・電気計画が入りますと、「ここにコンセントをとりたいが壁が足らない、または無駄に長い」「何を、どう照らすのか」といったインテリア計画(クロス、床材、天井材、家具、カーテン等)が本来必要となります。
また、「バックセットの奥行きが55cm無いと使いづらいが、既存の間取りだとキッチンとの動線が狭くなるため壁面位置を動かしたい」等々。
図面を制作し、お客様が依頼されている工務店が着工しましても「この図面通りには(技術力の差で)建築出来ません」というやり取りが始まってしまう。
そのような過去のほぼ全ての経験から、住宅の全ては連動した一気通貫の中で計画されるべき、という考えに至りました。

私はこの仕事に誇りをもっているので、昨今目にする機会が多い「志の無い」世の設計士には嘆いています。
そして、そこに向き合うお客様(建築主)が、より良く打ち合わせが進むようにも願っています。
そこで、ハウスメーカー(設計士)とお客様、双方の視点で解決策はないものかと考察してみました。
「自由設計!なんでも出来ます!何度でも図面作成OK!」‥等々
私には「クレームから全力で逃げたい(だけ)」に見えるんですね。
住宅業界の責任逃れ体質。
設計士の意識改革。
お客様の心構え。
私なりの様々な視点から、原因と対策を提案します。

インテリア計画で皆さんにお伝えしたいことは、暮らしの質はインテリアで左右され、人生を変える力があるということです。
ですからプランニングは、一度きりの真剣勝負で挑んでいただきたい。
住宅は奇をてらわず、シンプルに造ってインテリアで美しくまとめることが大切です。
根本的にインテリアの良し悪しを決めるのは、住宅設計によるということ。
コーディネーターではなく、設計士の力量にかかっています(一人で一気通貫できる設計士はほぼ存在しませんが)。

美しさも居心地もメンテナンス性も、全ては設計力です。

新築住宅だけでなく、リフォームやリノベーション、DIYを検討されている方にもオススメです。
皆さん楽しんでご覧ください。

【チャプター】
00:00 イントロ
00:22 オープニング
01:12 土地の条件について
03:51 お客様との出会い
05:09 お客様の要望について
08:22 外観設計の紹介
09:50 1F間取りについて
13:39 2F間取りについて
20:51 3F間取りについて
23:30 渾身の3階建てを振り返り
26:22 流行りの住宅に思うこと
30:25 エンディング

#新築 #リフォーム #DIY #ハウスメーカー  #注文住宅  #リノベーション

タイトルとURLをコピーしました